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3.92020
手塚治虫 x AI + 著作権 (2/3)
AIと著作権法 近年、VR、AR、MR、SR、そしてGANというように、テクノロジーの飛躍的な進歩があります。それらによる創作物は著作権法上の「著作物」となり得るものです。ただし、個別の検討が必要です。AIの場合には、おおまかに以下のように分けられます。
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3.12020
手塚治虫 x AI + 著作権 (1/3)
「ストーリー漫画」の草分け 手塚治虫(1928-1989)は、言わずと知れた日本漫画界の第一人者です。漫画の歴史については、諸説あります。高山寺の「鳥獣戯画」が漫画の原点であると言われたり、江戸時代の「画図百鬼夜行」などの妖怪本を漫画と捉えたりする説もあります。
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12.102019
「当然対抗制度」の導入?
●著作物ライセンスの「当然対抗制度」の導入?今年も著作権法改正の検討がされています。「ダウンロード違法化」、「写り込みに係る制限規定」がメインのトピックとなっています。その中に、著作物ライセンスの「当然対抗制度の導入」が加わることになりそうです。
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6.32019
著作権の一般承継:第三者対抗要件
7月1日、著作権法の改正があります。著作権を譲受したときには「著作権譲渡の登録」をしなければ第三者対抗要件は具備されません。ただし、一般承継のときには、この登録は不要とされていました。
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1.202019
写真を撮る側、撮られる側
肖像権とは、写真や動画の被写体となる人に認められる権利です(*)。以下の2つに分けることができます。(1)「撮影拒絶権」:撮影されない権利(2)「利用拒絶権」:撮影された写真等を利用されない権利*イラストやフィギュアなどのモデルにも認められる。
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1.142019
「書」は、「美術」か?「文学」か? -後編-
「書」だからというだけで、おしなべて「美術の著作物」に分類されることに違和感を覚える方がおられるかもしれません。例えば、自作の俳句、短歌、漢詩などをボールペンでノートに書き綴ると「言語の著作物」となり、墨と毛筆で和紙にしたためると「美術の著作物」となるのでしょうか。
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12.282018
「書」は、「美術」か?「文学」か? -前編-
「書」は著作物です。本来、文字は情報伝達という実用的機能を担うものであって、特定の人に独占させるわけにはいきません。しかし、その実用性を超えて「美的要素」がある文字については著作物となります。これは、「雪月花事件」(東京高裁平成14年2月18日)をはじめとする裁判例で言われていることです。
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12.132018
大目に見てくれない・・・? ―合唱コンクールの参加規約―
東京都中央区では数多くのコーラス・サークルが活動しており、さまざまな音楽イベントで歌声を披露しています。中には、全国的なコンクールに出場した経験のある方々もおられるでしょう。
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11.142018
レオナール・フジタ(藤田嗣治)と著作権
レオナール・フジタ(1886.11.27.―1968.1.29.)の代名詞と言えば、「乳白色の下地」による裸婦です。その人気は衰えることを知らず、今年は没後50年ということもあって、ますます注目されています。フジタは、絵画だけでなく、写真、映像、陶磁器などの創作物も遺しています。
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